5256人が本棚に入れています
本棚に追加
/345ページ
そう言って少年は少女に近より、右手で少女の胸をブラ越しで鷲掴んだ。
「__ひっ!?」
突然胸を掴まれ体が跳ね上がる少女。
大声で叫びたい。逃げたい。そう思っていても、体は恐怖により全く機能してくれない。
間近にある少年の顔を見ているだけで、その黒い瞳を見るだけで少女の目から涙が溢れ頬を伝う。
そんな少女に、少年は少女の胸を掴んだまま、
「だからぁ、俺は別にアンタの事を今ここで犯してやったっていいんだぜ?」
「……ぁ……ぁ……」
少女は言葉を発したいが出てこない。喉を押し潰されている感覚すら感じる。
そして少年は最後に、
「それがイヤってんならさっさと消えなブスッ」
少女は震えながらコクっと頷く。
少年が掴んでいた手を離すと、少女はズルズルと足を引きずりながら去っていった。
残った少年は小さな声で呟いた。
「あぁ…………ダリぃ」
この少年の名前は神木優人。
この物語の主人公である。
最初のコメントを投稿しよう!