結核の完治

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人斬り総司 そう呼ばれていた頃が、とても遠い昔のように感じる。 あの時代には"切捨て御免"があったから不逞浪士や居合を仕掛けてきた者などを殺してしまっても罪には問われなかった。 勿論、無差別に理由なく殺してきたわけじゃない。 壬生浪士組の取り締まりに対して刃向かってきた者だけ同じように抵抗するといった仕組みだ。 たいていは大人しく捕まらないから総司達が始末してしまうのだが、そのせいで京の町に住む人々からは軽蔑の目を向けられていた。
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