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どんなに辛いことがあっても、
どれだけ町の人に嫌われていようと、総司たちは怯むことなく前へと進み続けた。
近藤さんは壬生浪士組を更なる上の組織にする為、総司は近藤さんを支える為…
人それぞれ違う努力をしてきた。
藩の預かりではないから余りお金は貰えず、苦しい生活をしてきた総司達は身なりもしっかりしたものではなかった。
持っている衣類の中ではボロボロに破けていたりもする。
そんな風貌から「みぼろ(壬生浪)」などとも呼ばれていた。
そんな声を耳にする度、皆は悔しさに唇を噛み締めていたのを総司はよく覚えていた。
やけになったこともある。
だけれど、いつでも傍には仲間が必ずいた。
心からの支えとなる同志がいるお陰で、日々頑張ることが出来たのであった。
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