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「沖田さん、お昼は頼んでも良いかしら?」
母の声が下から聞こえたので、階段を降りた。
娘の友梨奈の部屋であった場所は、今や総司の寝場所となっておりベッドやテレビがあって、とても充実している。
「ごめんね…私掃除で忙しいの。お願いね」
「はい、承りました」
手渡されたのは袋のインスタントラーメン。
総司が料理出来るたった一つのものだ。
総司の好物は味噌味だから、作るのもいつもそれだ。
嬉しそうに笑顔で袋をビリッと破き、中の乾燥麺を取り出して準備し、鍋を出す。
「んー、これは…500みり…りっと、る…」
この世界での寸法についても大体は理解出来ている。
特に、インスタントラーメンに関しては完璧だ。
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