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「沖田さん、どう?読み終わった?」
「はい。お陰様で」
総司は日本史を片手におれんじジュースを飲んでいた。
物分りが早く、頭の良い彼はこの時代で使われている言葉も理解出来、読み書きまでマスターしたのだ。
そして今、母に借りた日本史の教科書を読み勉強をしている。
過去へ戻って、歴史を変える為だ。
「母上、新選組を含めて一通りは把握しました。過去へ戻って歴史を変えるには何から準備すれば良いでしょうか」
「そうねえ、とりあえず…。沖田さんが一番に助けたい人は?」
「一番、ですか………」
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