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「準備は整いました!」
兵士が曹操に報告をしにやってきた。
宴の準備ができたらしい。
曹操「うむ。さて、では参るか」
私達は広間に向かい始めた。
そういえば、この国の婚礼って…どうするんだろう?
水樹「曹操、婚礼の儀って…何をするの?」
曹操「特別何をするものではない…互いに契るだけだからな。お主の国もそうではないのか?」
水樹「根本は変わらないと……あっ、ならさ?私の国流にちょっとやってみていい?というか私も詳しく知らないけど」
甄姫「どうなさるんです?」
水樹「えーとね…あっ、ちょうど広間に着いた。じゃあ、夏侯惇は彼処で待ってて?曹操以外はみんな席着いていいから」
みんなは分からないながらも従ってくれた。
曹操「儂だけ残すのは、何故だ?」
水樹「んとね、私の時代の結婚式は、お父さんが嫁に行く娘を夫の下まで連れていくの。実際そうかは知らないけど…」
私は手を差し出した。
水樹「曹操は、私にとってお父さんだから……」
曹操は一瞬戸惑うが、優しい笑みを向け……
曹操「そうだな。ならば…儂が連れてやるとするか…」
腕を差し出した。
父親に連れられて…嫁に行く。
夢が叶ったみたいで嬉しいな…
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