コトヨミとキキヨミ

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彼女は一族の中でも、『聴き詠み』と呼ばれる力をも持っていた。 聴き詠みは、相手(人間または風などの無生物)の発する言葉を聞き、その力を感じ取る能力。 例えば相手が『ありがとう』と礼を言った時、どれほど想いが込められているか…また感情が込もっているか否かを感じ取る。 しかしこれは相手の心が分かってしまう能力でもあった。 一族の誰よりも霊格が高く、一族の全てを受け継いだ水樹。 彼女こそが…一族の天命によって選ばれし御子だった。 そして…受け継いだ日から、彼女の全ての物語が始まる。
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