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嘆き、哀しみ
世界の終わりにーーー
村の住人への挨拶を終え、俺は帰宅した。
田舎ということもあり、かなり大きな貸家へだ。
庭も広く、自然も多く、家に限らず、村全体の居心地が良かった。
村の住人も心良く、俺を迎えてくれた。
ビビビビビビ
都会の雑踏を思い出す。
彼処は、やはり地獄だ。
人が住む処ではない。
彼処に住んでいいのは機械だけだ。
人間が本来住める場所は、このような自然豊かな場所なのだ。
そういう意味で俺は、運が良かった。
この村への移住、住人の歓迎、豊かな自然。
あぁ、俺は何故ゆえもっと早くに、彼処を抜け出さなかったのだろうか。
いや、後悔はしないでおこう。
今はただ、この素晴らしい環境に感謝だ。
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