第1章 ☆出逢い☆

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あたしが直樹と出逢ったのは、今から丁度1年前。 あたしは、美術部で運動部とは殆ど無縁だった。 ある日、体力作りの為に外を走る事になって 走ってると丁度、野球部も走っていた。 その時はまだ気にしてはいなかった…。 それから、あたし達は3年になった。 勿論、クラス替えもあった。 そして―― 3‐A...3‐B...3‐C.... あれ? あたしの名前がない。 その時 「ユウ、あったよ!うちらまた一緒だ♪ 3‐Eだって!!一番端っこだね。 ...あっ!やった♪理己とも一緒だ♪」 樹李は子供みたいな笑顔であたしに話掛けて来た。 「樹李~っ!ユウちゃんっ!おはよう☆ 俺、樹李の彼氏の理己。よろしくね♪・・・ って知ってるよねー(笑)」 『うん、知ってるよ。よろしくね☆』 「あ、理己。直樹くんも一緒なの?」 そう言われ顔を出したのが、あの時の少年だった。 「樹李ちゃん、クラス一緒! ユウちゃん? 俺、直樹だから"直樹"って呼んでね。 よろしく!」 『あっ、はいっ!よろしくです!!』 直樹とは喧嘩ばっかりだった。 ペンの貸し借りで喧嘩して……。 お互い素直ぢゃないからなかなか仲直りもしない……。 でも、そんな直樹と一緒に居る時が、一番楽しかった。 でも…直樹には彼女が出来た。
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