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あたしが直樹と出逢ったのは、今から丁度1年前。
あたしは、美術部で運動部とは殆ど無縁だった。
ある日、体力作りの為に外を走る事になって
走ってると丁度、野球部も走っていた。
その時はまだ気にしてはいなかった…。
それから、あたし達は3年になった。
勿論、クラス替えもあった。
そして――
3‐A...3‐B...3‐C....
あれ?
あたしの名前がない。
その時
「ユウ、あったよ!うちらまた一緒だ♪
3‐Eだって!!一番端っこだね。
...あっ!やった♪理己とも一緒だ♪」
樹李は子供みたいな笑顔であたしに話掛けて来た。
「樹李~っ!ユウちゃんっ!おはよう☆
俺、樹李の彼氏の理己。よろしくね♪・・・
って知ってるよねー(笑)」
『うん、知ってるよ。よろしくね☆』
「あ、理己。直樹くんも一緒なの?」
そう言われ顔を出したのが、あの時の少年だった。
「樹李ちゃん、クラス一緒!
ユウちゃん?
俺、直樹だから"直樹"って呼んでね。
よろしく!」
『あっ、はいっ!よろしくです!!』
直樹とは喧嘩ばっかりだった。
ペンの貸し借りで喧嘩して……。
お互い素直ぢゃないからなかなか仲直りもしない……。
でも、そんな直樹と一緒に居る時が、一番楽しかった。
でも…直樹には彼女が出来た。
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