委員長と所謂王道学園と呼ばれる学校

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悲鳴は一通り収まって、周りの効果音がざわっざわっになってきた中、全員で座れる席を探す。 「なんですかこれ。人生逆転ゲームでも始まるんですか」 「それでいったら人生奪回ゲームかもしれないな」 明らかにイラついてるってわかる翼の言葉に返しつつ辺りを見回すと、丁度五人座れるテーブルを発見した。 「お、あそこでいんじゃね?」 指を指しながら言うと、相当疲れてたのかなんなのか全員全速で椅子に座りだした。 「食堂で疲れるってなんなんだ一体」 「顔見るたび騒がれたんじゃ堪りませんね」 「叫ぶしか能がないんですかね」 「流石に酷い言い方だけど今は翼に賛成するしかないね」 座った瞬間湯水のように愚痴が湧き出した。まぁ周りには聞こえてないだろうけども。 「もう少しオブラートに包もうな」 俺も皆に続いて席につく。因みに朔夜の隣。 「包める許容範囲を超えてるんですよ」 朔夜の前に座る翼が溜め息混じりに溢す。 「いくら透俐さんの頼みでもでろでろに溶けたオブラートじゃなにも包めません」 翼の隣で俺の前に座る優太が珍しく俺の言葉に否定的な言葉を返した。 「というよりあんなものの愚痴包まされるオブラートが可哀想でなりませんね」 理緒の目が怖い。 どうやら俺の発言は色々と不味かったらしい。もう黙ってよう。 余計な引き金を引かないように口を閉じてとりあえず昼飯を注文しようとしたその時。 「やほー☆透俐さん!」 「ぐへっ」 後ろから面白映像でよく見る動物に激突される並の衝撃を受けて思わず机につんのめる。 「なになに、皆でお昼?」 「その通りですから放してくださいてかなんでいきなり名前呼びだ鬱陶しいんだよチャラ男ゴラァ」 肩越しに見える金髪にイラァとくる。 どっから湧いて出たんだこのチャラ男基会計さん。 相変わらずスキンシップが激しすぎて頭にくる。 「早く離れてください」 後ろから回された腕がびくともしないんだが! どんな馬鹿力だ! 「あっはは~!照れない照れない」 「照れてねぇえええええ!」 この人の目は確実に腐敗してると思う。 それか頭の中腐海だな絶対。
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