委員長と色彩学園

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「朔夜、暇」 「俺は忙しい」 「俺は暇」 「仕事しろ」 入学式も過ぎ、新入生もそれなりに学校に慣れてきた頃、風紀委員会室ではいつもと変わらない会話が繰り広げられていた。 「新入生が学校に慣れてきてそろそろ羽目はずし始める時期になってくるから忙しいはずなのに暇とかぬかすな腹立つ仕事しろ」 「知ってるか朔夜、人間には適材適所ってのがあるんだ」 「じゃあお前の適材適所はなんだ」 「………」 「無いのかよ」 呆れたように溜め息をつく朔夜に対して、透俐は無駄に豪華な委員長用の椅子に体重をかけ項垂れる。 「あぁあぁ暇ぁあぁあ…なんか起きねぇかなぁ…あぁでも仕事はごめんだなぁ…」 うだうだぐだぐだし始めた透俐を無視して朔夜は仕事に取り掛かる。 バンッ! そんな緩やかな空気が流れていた中、突如机を思いっきり叩く音が響いた。
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