序章

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鳥の囀る声が聞えた。 もう、朝だ。 御影光は、ゆっくりとした動きで身体を動かし、ベッドから這い出た。 そして、朝食を食べるべくリビングのある1階へと降りて行った。 「起きたのなら、シャッキとしなさい。」 母親に怒られ、気のない返事をし自分の席に着き朝食を食べ始めた。 まだ寝ている頭に、ニュースが呪文のように聞こえる。 行方不明が出たという内容のようだ。 詳しくは知らないが。 まあ、自分には関係がない……と思っていた。 朝食を食べ終わり、顔を洗い、歯を磨き、服を着替え、俺は学校へと向かった。
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