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学校に着き、御影 光(みかげ ひかる)は自分の席に座り今日ある授業の準備を始めた。
「おはよ。…それにしてもお前、真面目だよな。」
御影の親友、涼風 涼(すずかぜ りょう)は教科書の整理をする御影を見て感心したように言った。
「ああ、おはよう。…ふつうだろ?お前がしないだけで。」
「そんな事はない。お前が真面目すぎるだけなんだって!」
「じゃあお前は不真面目だな。」
「ちょっ…!違うから!俺はふつうなの!」
涼がムスッと拗ねる。
それを見て御影は苦笑を漏らした。
SHR(ショートホームルーム)の始まりを告げるチャイムが鳴った。
チャイムが鳴り終わってから数分後、担任の先生が教室に来た。
「おーい、皆揃っているかー?SHRを始めるぞ。」
やる気のない声でSHRの始まりを告げる。
声も然ることながら、先生の格好もYシャツに緩く結んだネクタイ、そして白衣。
本当に絵に描いたようなダメ教師の見た目をしている。
この先生の名を藤田 章仁(ふじた あきひと)という。
化学の先生だ。
因みに生徒からは親しみを込めて、ダメ教師を言われている。
いや、本人の前では口が裂けても言えないが…
生徒間の話でのみ通じる愛称なのだ。
本人の前では呼ばない。
大事な事なので、2度言いました。
ここ重要です!
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