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彼の事を語るにはさほど重要な事はないだろう。
とある国のとある暗殺部隊の隊長。
それだけの話だ。
彼の朗らかな性格は暗部にいながらも好かれ、多くの人に愛されていた。
雪原の住むには厳しい気候の国ではあるが何よりも民を重んじる姫により統治されていた。
キルキもまた姫を愛していたし、姫もまたキルキを愛していた。
結ばれるはずの二人。
だが
一人の女がその全てを壊そうとしていた。
彼女の名前はミリア
とある国のスラム出身の隻眼の美女。
そして
キルキを盲目的に慕う。
闇を抱えた少女。
彼女の愛が
やがて
全てを喰らう頃
全ての仲間は彼女に喰らわれ
そして
子をなした姫はミリアに殺された。
そう
ミリアもまたスティグマの保持者
[略奪]のスティグマを持ちし
奪う力を持つ者
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