夢色ﾊﾟﾃｨｼｴｰﾙ~ｱﾌﾀｰｽﾄｰﾘｰ~

私の大切な人

私の大切な人③

二人が経営する店の営業時間は
朝10:00～夕方16:00までと他のスイーツショップに比べるとかなり短い。

住宅街から少し離れてるせいかOPEN当初は客足も今より少なく、この先やっていけるのか・・と、不安になる事のほうが多かったが今では常連のお客さんも増えてきて毎日が充実している。

「いちご。こっちは俺がやるから、お前はテーブルのセッティングを頼む。」
スポンジにチョコレートクリームを塗りながら真は言う。

「うん！わかった。よーし！頑張るぞ！」
自分に気合いをいれ、いちごはテーブルの上から椅子をおろしたりテーブルクロスを広げたりとテキパキと作業をこなす。

店の外観と内装をデザインしたのは学生時代の同級生で今は、世界中を
飛び回りトータルコーディネーターとして働いてる 花房 五月。
店内のいたる所に彼の趣味でもある薔薇の花が花瓶にいれて飾ってある。

しばらくして・・・

「向こうは終わったよ～。」
セッティングが全部終わり厨房で仕込み作業をやってる真に私は言った。