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私の大切な人④
いちごは作業を終わらせて厨房にいる真に声をかける。
「疲れたろ・・。ココアいれたから飲もうぜ。」
そう言って彼は温かいココアがはいったマグカップを私に渡す。
すごく甘くていい香りがする。
私は舌を火傷しないよう冷ましながらココアを飲む。
さっきまで冷えていた体が中から暖まり、優しい味がした。
「やっぱ、真のいれるココアは美味しいね。」
私が嬉しそうに言うと
「はぁ?誰がいれてもおなじだろ?」彼は頬を赤くして少し照れくさそうに言う。
いちごは今、凄く幸せな時間を過ごしてると心の中で思った。
「そろそろ8時になるな・・。」
突然、彼は時計を見ながら呟いた。
それを聞いて、いちごはそろそろ子供たちを起こさなければと思いマグカップを片付けて
「子供たち起こして、朝ご飯つくるから真も早くおいでね」
私はそう言って階段をあがって行く。
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