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昇降口から入り下駄箱を抜ける、僕と化物の距離は10メートル程まで縮まっている。
僕は階段を登る、化物も登るが明らかにスピードが落ちた。
…逃げ切れる!
階段を駆け登り二階…あと半分…三階!
角を曲がり飛び込むように教室に入口から入る。
膝が擦り剥け血が滲む。
剣をとりぎこちなく構える。
響く足音、緊張が走る。
教室の前まで化物が来た…
来る!
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
………ってアレ?
入ってこない……」
僕は目を凝らし化物を観察する。
…あれは剣を恐れて『入らない』より、見えない壁に遮られ『入れない』感じだ…
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