第弐次元

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「全然大丈夫でした。 でもそんな負荷に耐えながら入る必要は無いんじゃないですか?」 「いや…それがこの世界の怖いところだ… この世界に一度入ればもう君はこの世界の「住人」なんだよ、 首の紋章がその印だ… 俺達は今二つの世界の中立に位置する存在だ その状態で片方の世界に偏った生活をしてしまうと、存在が片方の世界に傾くんだ。 傾くときに、世界を移動するときより遥かに大きな負荷がかかる しかも傾きが大きくなればなるほど負荷はかかる 体には凄まじい痛みが走り、肉は裂け、骨は砕け… 死に至る それがこの世界に入らなくてはいけない訳だよ しかも入ればいいって訳じゃないんだ 一日にだいたい二匹魔物を狩って、その体に宿る魔力を体に取り込まなきゃいけないんだ 魔力が無いと世界を行き来するときの障壁が出なくなるんだ 障壁が出ないと次元移動は出来ない だからこまめ毎日次元移動して魔物を狩らなきゃいけないんだ…」
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