8人が本棚に入れています
本棚に追加
「おう!慎
一緒に帰ろうぜ!」
そう言って僕の肩を叩いたのは、幼馴染で一番の親友の高橋裕之(たかはし ひろゆき)だ。
頭は少し悪いがスポーツ全般何でも出来る。
しかも仲間思いで、熱血系のため男女ともに人気がある。
そして僕の名前は
長谷川慎(はせがわ しん)だ。
僕はこれといって突出した特技や才能はなく、総合的に全てが中の上くらい。
強いて言うと、周りにメガネが増えてくる中、ぼくは視力2.0を維持し続けているということがただ一つの特技だ。
それに人間関係も中途半端だ…
僕には広い意味での「友人」はそこそこいるが、
胸を張って親友と呼べるのは裕之だけなんだ…
熱中できるものや厚い友情、生きがいの無い生活はつまらない、
ある意味不幸せとも言えるかもしれない。
…頭では分かってるんだ…
この日々がすごく恵まれたもので、世界と比べればとんでもなく大きな幸せだということも…
しかし、頭で分かっていても人の価値観は一人ひとり違う。
だから僕はこの日常を充実していないように感じる。
そんな憂鬱と現実を切り替えて生きている
それが僕だ
最初のコメントを投稿しよう!