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「…階を間違えたんだな」
それしかない。
僕は他の階に移動するため教室を出た。
僕はすでに忘れ物のことより見たことのない教室に頭を支配されていた。
「何だ…これ…」
もうそこは廊下では無かった。
廊下の形と階段の場所は同じだが、全てが無彩色で他の教室が一つもない。
人の姿は無く廊下はただの「通路」になっていた…
壁からは艶かしい緑の植物が至る所に生え、怪しくくねっていた。
僕は身の危険を感じ、足音を立てないように階段を降りた。
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