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そして、今に至る。
声をかけられた玖珂は、
「はい。そうですが.... ?」
そう答えつつ、そうだ、この人に訊こうと思った。
すると、相手は望んだ答え以上の解答を出してくれた。
「私、新宿支部業務部の黒江と申します。本日から配属になられます玖珂課長のお迎えに上がりました。我が部長の不手際により、御迷惑をお掛け致しましたこと申し訳ございません。.... 実は、品川から新宿に部署ごと移動になったものですから.... ご連絡することができずに大変失礼を致しました。」
堅苦しい謝罪とともに。
玖珂は顔をしかめ、
「い、いえ.... 確認を怠った我々の不手際もありますし。と、取り敢えず顔を上げてください。」
60゜ほど腰を折り、謝罪していた上体を起こす。
何時までも話している時間などお互いにないのだ。
帰り際に玖珂への黄色い声を黒江共共うけながら支部をでた。
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