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朝の朝礼。
榎本部長が社員を集める。
ザワザワッ
皆、部長の横に立つモデル並みのイケメンを前にざわつく。
「えー、今日から一期間中この新宿支部に配属になった玖珂薫くんだ。今回のプロジェクトに業務部で指揮をとってもらう。彼は皆に良い影響を与えてくれるだろう。共に頑張ってくれたまえ。」
榎本部長からの紹介を終え、玖珂は、
「只今ご紹介に上がりました、玖珂というものです。札幌支部からこちらの新宿支部に配属されました。一時ではありますが、皆さんと納得のいく結果が出せるようサポートさせていただきますのでよろしくお願い致します。」
おおーっという声と、キャーという歓声と、パチパチという拍手が鳴る。
近くの女性社員が、
「札幌支部の玖珂課長って、チョー有名じゃない?!」
「え!そーなの!?」
「だって、今流行ってるあの化粧品のCMのチーフ、勤めてたの玖珂課長だよ!」
「すっごーい!てか、玖珂課長かっこよすぎーー!」
「あたし、さっき廊下でスレ違ったんだけど、イイニオイしたぁ。」
キャハハハと盛上がる女子社員。
あのCM....
そっか....
そんなにすごい人だったのか。
黒江はドキドキした。
他の女子社員とは違う理由で。
そんな人と仕事が出来る。
貴重な経験だ。
得られるものは遠慮なく自分のものにしなければ。
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