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カチャカチャ
カチャカチャ
キーボードを打つ音をリズミカルに響かせる。
時計はpm 5:00を指している。
ふわーーっと欠伸をして、すっかり冷めた珈琲を口にした。
定時で上がる社員たちがぞろぞろと帰宅の準備に差し掛かっていた。
おつかれーだの、今日どこにのみにいくー?だの、そんな感じの会話がパラパラと耳に入る。
女子社員たちの化粧直しも始まり、夜の合コンに備えているようだ。
回りの会話をチラチラと耳にしながらも淡々と今日のノルマを確実に処理していく。
本当は終わっているのだが、同期が部長に押し付けられた仕事を手伝っていた。
あー、そろそろ首辺り請ってきたかもーなどと思っていると、とんとんと肩を叩かれた。
「ん、何?」
振り向くと、可愛らしい箱。
ケーキ?
「陽希ーおつかれ。.... ごめんね?」
謝るのは同期の司佳之子(ツカサカノコ)。
そして、
「あーー、ダイジョーブ。.... って、そのケーキのはこ!もしやもしや.... 」
「今日のお礼!食べたがってたでショー?」
司がにんまりと、箱をデスクに置き、
「一日50個限定○○堂のチーズスフレ!」
「きゃーーー!」
と、ケーキに歓喜を表すのは黒江陽希(クロエハルキ)。
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