#02

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エレベーターに乗り、ロビーへ。 大役を任せられた嬉しさを噛みしめながら、玖珂のもとへ行く。 ロビーにつき、玖珂を探す。 窓際のソファに腰を下ろし、パラパラと何か資料の様なものを繰りながら見ていた。 眼鏡かけてる.... .... 。 にやけた顔を引き締め、少し駆け足で近付き、 「すみません、玖珂課長。お待たせ致しました。」 「あぁ。.... .... .... 。」 「?」 玖珂は不思議そうに黒江を眺めて、 「.... .... 今日、直帰でもするつもりか?」 え? 「.... .... いえ?」 何故? いや、と玖珂は 「荷物多すぎやしないか?.... それに、そのケース.... 」 その視線は黒江の右脇に抱えられたキャリーケース。 「あの.... ....?」 何かを変だろうか? も、もしかして.... この格好では先方に失礼にあたるとか.... 「.... なにか、変でしょうか....?その、失礼にあたりますかね?」 先方に。 だが、意味を取り違えたらしい玖珂は 「.... 失礼って大袈裟な。.... 別に気にしない。」 その荷物の多さには。 まぁ、いい。 「よし、じゃあ行くぞ。」 薄いシルバーフレームの眼鏡を外しケースにしまう。 歩幅の違う玖珂に、荷物の多さに引っ張られながらいそいそとついていく。
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