#01

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ふと、黒江の目にとまる。 「なんだっけ?」 茶色の封筒に入ったものをとりだす。 【新社員歓迎会のお知らせ】 あぁ、これか.... そう思いながら視線を下へとスライドさせる。 ん? 《参加者は営業部海野まで。〆切は6/2》 そーいや、申し込みするか決めかねていたんだけど.... すっと司が覗き込む。 「歓迎飲み会のお知らせじゃん。まだ持ってたの?.... つか、もしかして今気が付いた?」 歓迎会があることは知っていたが、自分に渡されたお知らせのビラを初めて見たのは今である。 「まぁね。」 むっと、司は眉を潜めて 「まぁね。って.... ちょ、これ、〆切過ぎてんじゃないの!」 「そうだけどーー.... 」 「あんた、そーゆーのいい加減参加しなさいよ!」 ピシャリという。 お酒あんましつよくないし、それにーーー.... .... 「いいよ、別に。私ウケないし。」 黒江は外見があまりよろしくない。と、思っている。 身長は168㎝と、長身で、黒渕眼鏡。ストレートの長い黒髪。それが、もともと色白い肌を一層際立たせる。 だが、黒江が気にしているのは“そっちの”外見ではなかった。
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