5.山篭り

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 冬の山は寒い!真っ白で綺麗なのだが、気温の差がありすぎて凍えてしまいそう。 「師匠、すごく寒いです」 「気のせいだ」師匠はいつもより若干ハイテンションで山を登っていた。  約3時間かけて山の頂上付近に到着。小さな小屋が見えた。 「あそこで一週間くらいこもるから。寒さもそのうち慣れる」貴方は鬼ですか。親には旅行に行くと言ったのに。  荷物を整理して、外に出る。うん、寒い。 「では、今回の修行内容について話そうか。今、練習していることをすることと、シモベを探す。簡単に言えばお前の相棒探しでもある」 「どうやったら見つけられるのですか?」私がそう尋ねると師匠は少し悩んだ。 「相性がよければ、惹かれると思う」すごくあいまいだな。と私は心の中で突っ込んだ。  この日から、修行兼相棒探しが始まった。 修行はそこまでしんどいわけではない。とりあえず、上級魔法までは使えるようにと日々練習中。しかし、やはりこの寒さ。すぐに疲れてばててしまう。
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