曖昧アフェクト(NK)

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「な、かまる?たっちゃんに見られたら、どうすんの…」 それ。大人しく俺の胸に収まりながら、言う台詞じゃなくね? つかそう思うんなら、最初から俺の部屋に来んな。 たつやに対する罪悪感が、なかった訳ではないけれど。 それ以上に、幾重にも被さった仮面を剥いでやりたくなった。 「かめ。お前が、煽るのが悪いんだよ」 「え?わ…っ、ちょ、なに」 シーツに手首を縫い付けられたかめは、驚きに目を見開き。 少し困ったような、脅えたような表情を浮かべたものの。 「…ふぅん。なかまるって、そんな顔もできるんだ」 直ぐに、ニヤリと口端を歪めて魅せる。 「なに。バカにしてんの?」 「ううん。超エロい顔してんなーって、誉めてんの」 ファンの子にも、見せてあげればいいのに。喜ぶよ? って、かめは言うけれど。 普段見せないからこそ、大事な場面で効力を発揮するんだよ。 例えば、今……とかね。 「かぁめ。もう、黙って?」 賢いお前は、こうなる事も予想の範疇だったのかな? 「っ…んん。なかま、る…ぅ」 たつやのとは違う薄い唇は、しっとりと柔らかくて。 逃げる素振りを見せたり、自分から仕掛けてきたりする舌は。 駆け引き上手なかめ、そのもの。 「はっ…、ふぅ、ん…。や、ぁ…っ」 合間に漏れる声も吐息も、飛びきりに甘くて。 こりゃ、あかにしが手放さねー訳だ。 なんて思いながら、つい夢中になって貪っていたら。 .
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