2

8/8
前へ
/31ページ
次へ
「旨そうに食べるなぁ」 思いがけない言葉に、志乃はキャベツを半分咥えたまま添田を見た。 「お前もそんな顔するんだ。発見」 どんな顔かなんて自分じゃ分からない。 でも、やってしまった。 今の自分の顔は、思い切り油断していたことが確かに分かる。 そんな志乃の顔を見た添田は、満足げに続ける。 「その殻、取り払えよ」 油断した代償は、どうやら大きなものかもしれない。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

243人が本棚に入れています
本棚に追加