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「キャラ変更も何も、元々がこういう人間なんです。部長、何か勘違いされてません?」 指摘されたくない。 「会社の人間に何て言われてるか知ってるか?」 そんなことは言われなくても知っていた。それでも変えたくない、変えられない自分がいる。 「冷血・無表情・隙がない でも、女を捨ててない…」 志乃は目を見開いた。 添田の最後の一言が、聞き捨てならなかった。 「意味分かるか?そんな風に取り繕ってても、誰もがお前を女として見てるってこと」 「他人にどう思われてようと、そんなことどうでもいいんです。とにかく誰とも深く関わるつもりなんて、毛頭ないので」 「一生そうやって生きてくつもり? 今はまだなんとかそれを保ててるかもしれないけど、絶対に剥がされる時が来る」 「そうだとしても、今の私はこれです…」 志乃は深く溜め息をつき、降参と言わんばかりに添田を見た。 「本当に放っておいてもらえませんか。仕事に支障はないでしょう? こんなことに時間を割くなんて、どうかしてますよ…」 「こんなことではないよ。俺にとってはね…」
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