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志乃の一連の行動に、添田はふっと笑い、優しく問う。 「やっと受け入れてくれる気になった?」 「正直、良く分かりません・・・。抱かれたからといって、どうなるかも想像つかないので。 今のキスは、眼鏡のお礼ですよ・・・」 志乃はそう言い、素直な笑みをこぼした。 「いい顔して笑えるじゃないか。もっと見たくなるな」 添田は優しく、志乃の頬を撫でた。 「ほらやっぱり肌が荒れてる。さ、行くぞ」 「行くって、どこですか?」 「ホテルか、俺の家か。肌荒れは女性ホルモン活性化で治る」 添田はそう言うと志乃の答えも聞かず、手首を引いて歩き出した。 志乃は、抵抗することもせず、素直に引っ張られることにした。 そんな自分に1番驚いている。 流れに流されてみよう・・・。 そんな風に思える夜だった。
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