243人が本棚に入れています
本棚に追加
志乃の一連の行動に、添田はふっと笑い、優しく問う。
「やっと受け入れてくれる気になった?」
「正直、良く分かりません・・・。抱かれたからといって、どうなるかも想像つかないので。
今のキスは、眼鏡のお礼ですよ・・・」
志乃はそう言い、素直な笑みをこぼした。
「いい顔して笑えるじゃないか。もっと見たくなるな」
添田は優しく、志乃の頬を撫でた。
「ほらやっぱり肌が荒れてる。さ、行くぞ」
「行くって、どこですか?」
「ホテルか、俺の家か。肌荒れは女性ホルモン活性化で治る」
添田はそう言うと志乃の答えも聞かず、手首を引いて歩き出した。
志乃は、抵抗することもせず、素直に引っ張られることにした。
そんな自分に1番驚いている。
流れに流されてみよう・・・。
そんな風に思える夜だった。
最初のコメントを投稿しよう!