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添田に続き、志乃もシャワーを浴びた。
熱めのシャワーで、少しだけ酔った体のアルコールが流れるように。
志乃の白い体はすぐにシャワーの熱さで赤味を増す。
浴室を出ると、洗剤の香りがするバスタオルと、添田のものであろう大きなTシャツが用意されていた。
相変わらず気の利く男だと、自然に笑みがこぼれた。
着替えを終えリビングに戻ると、添田はグラスを傾けている。
志乃を見て優しく微笑む。
そしてそっと志乃の手を取り、寝室へ導いた。
ベッドに腰をかけた添田は、自分の膝の上に志乃を座らせる。
じっと見つめる添田の視線に溺れないよう、志乃も視線を合わせた。
「そんなに気負うなよ。もういいだろ・・・」
まるでヘソを曲げた子供をあやすかの様に、優しく志乃の頭を撫でた。
「力抜いて、今だけ素直になってみて・・・」
そう言い終わらないうちに、キスをする。
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