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添田のキスが、志乃の頑なな心を溶かしていく。 今夜だけ素直になれ・・・と、猶予をくれた一言。 志乃が本当に受け入れるのを待つかの様な、焦り一つないキスが続く。 そんな優しいキスに、志乃はいつのまにか溺れそうになっていた。 もう、今されているキスしか感じられなくなった時、志乃の体からは力が抜け、痺れる様な感覚が体を走る。 その瞬間、添田のキスが一気に深くなった。 志乃の体を強く抱き寄せ、激しく唇をぶつける。 そんな巧みさに、志乃はたまらなくなり息が漏れる。 それを合図としたかの様に、志乃の体はゆっくりベッドに倒れされて行った。 唇がやっと離され、二人の視線が絡み合う。 「余計なこと、考えるなよ・・・」 一言の念押し。 そして、志乃が着ていた大きなTシャツを、そっと脱がせた。
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