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それからもずっと添田のリードで事が進んだ。
綺麗な指で、器用な唇で、卑猥な言葉で、志乃を痺れさせていく。
添田の体に揺らされながら、自分の体はまだ女だったことを思い知らされた。
体は正直だ。
どんなに分厚い仮面をしていても、甘い蜜には簡単に溶けてしまう。
男の体一つで、敏感に反応してしまう女の体がある。
どんなに押し殺そうとしても、漏れてしまう甘い声。
「我慢しようなんて、悪あがきだよ・・・」
正直な自分の体が、志乃をあざ笑うかのように。
2人の呼吸が荒く乱れ始め、添田が強く抱きしめながら突き上げる。
「も・・・ダメ・・・」
志乃の体に電流が走った。
ほらね。
志乃の嘘つき。
体は正直なんだよ・・・。
遠くで、もう一人の自分が笑った。
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