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オォォ
クリヘドはそんな僕にお構いなく一気に接近してくる。
ゴガァァァ
そして謎の液体を口から滴らせながら僕に噛みつこうとしてくる。
マコト「ぎゃああああ!!」
何とか逃げようとするが足が震え立ち上がれない。
死ぬ
そう思った瞬間目から止めどなく涙があふれ出してきた。
マコト「嫌だ嫌だ嫌だ!」
叫び泣きわめく。
それでも何が変わるということはなくクリヘドが鋭い牙を突きたてようとする。
終わった?
とっさに目をつむった。
そのとき、破裂音がし、何かが吹き飛ぶ音が続き、僕の頭に何かの液体が降りかかる。
マコト「ぷわぁ!?」
?「おい、大丈夫か?」
液体を振り払っているとそう呼びかける声が聞こえた。
僕は助かったみたいだ。
目をつぶるフラグ最高!
マコト「あっ、ありがとうございます」
そう言いながら目を開け、顔を上げた。
マコト「....なんで?」
命の恩人を見た瞬間の僕の一言はそれだった。
?「ん?何だ誠か」
マコト「....なんでお前がここにいんの?敬」
それは僕の高校で一番の人気者、そして唯一の親友、坂野敬だった。
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