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リョウヘイ「うごぁ!!」
マコト「うぶし!?」
どこかの廃屋の屋根に落ちる。
リョウヘイ「うぐぐ」
屋根が乾いた音を出した。
リョウヘイ「へ?あばぁ!」
その屋根も壊れ更に落ちる。
リョウヘイ「なんなんだよ....」
マコト「あり?ここどこっすか」
こいつは....
マコト「あ!WBだ。ラッキー☆」
このマイペースが。
リョウヘイ「てかお前は武器いらねえだろ」
マコト「いやぁ僕武器を溜め込んで攻撃する能力があるんですけど今ほとんど無いんで」
リョウヘイ「?」
意味が分からない。
リョウヘイ「どういうことだ?」
マコト「まぁ僕もよくわからないんで詳しいことは言えませんけどね」
そんなことよりとパラレ。
マコト「良平さん、武器強化しましょうか?」
リョウヘイ「そんなことができんのか?」
マコト「それが僕の能力なんです」
リョウヘイ「だったら頼む」
マコト「はい」
俺は手甲ー鉄腕を渡す。
すると受け取った瞬間、パラレが目にも止まらない速さで腕を動かし始めた。
リョウヘイ「な!?」
マコト「....」
無言で作業。
先ほどまで乱れていた奴の姿ではなかった。
マコト「はいどうぞ。銘は熊之手です」
呆然としているとパラレが手甲を渡してくる。
できあがったそれは鉄の錨がついた黒い手甲から棘が何本かつき、茶色身がかかった手甲になっていた。
リョウヘイ「お、おう」
俺は少し戸惑った。
こいつは役に立たない奴だと思っていた。
だが今の能力、先ほどのパワードスーツ、隠されたアビリティなど結構役立つと気づいた。
リョウヘイ「....やっとまともな仕事をしたな」
熊之手を装備しそう呟くとパラレはにかみながら笑顔を浮かべた。
純粋な笑顔だった。
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