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「だから!美羽は好きな人、いないの?ほら、竜とか!」 竜は小学生からの幼馴染み。 「いいよ、竜は」 「どっちのいい?」 「好きじゃないってこと」 はぁ。とあらかさまなため息をついて、コーラを飲んだ。 波奈は一瞬、悲しそうな目をして、もう一度笑顔で話し出した。 「だって、竜、絶対美羽のこと好きだよ!この前なんか、『あいつ、彼氏いるの?』っていってたよ!」 「わたしは、いいよ」 また小さなため息をついて、波奈の話に戻した。
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