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「あ、紹介すんな。俺の弟の大貴。今年受験で高校決めてないらしいから連れてきたんだ」
にかりと笑い兄ちゃんに頭を撫でられる。
「あ、有岡大貴です!よろしくお願いします」
顔を上げると、可愛いと抱きつく可愛い先輩。
「こいつは薮宏太。一応、この学園の生徒会長な?まだ一年生だけど」
薮先輩はよろしくね?なんて言いながらふにゃふにゃっと笑った。
そんな薮先輩を後ろから抱きしめる先輩。
そして、携帯をいじる先輩。
「こいつが高木雄也。見た目は不良だけど、精神年齢低いし弟の龍大好き人間。」
「よろしく!」
高木先輩は、手を差し出しちっさいなー。と笑った。
「もう1人は八乙女光。副会長で一年生。薮とは昔っから付き合ってて今じゃ学園公認の夫婦。」
よろしく。と笑って言った先輩。八重歯を出してにかっとわらった。そして、そのまま薮先輩に深いちゅー。
「んっ‥ひかぁ、っふ」
こんなこと見せつけられたら恥ずかしいっ///
兄ちゃんは、慣れてるのか笑ってるし、高木先輩は噂の弟さんと電話中。
俺は、部屋の隅に座り込んで顔の赤みを必死で隠した。
「こら、光。大貴くんが困ってるでしょ」
優しい声と共に近づく人の気配。
この時から、俺は恋をした。
そして、生徒会に入ろうと決意したんだ。
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