桜の木の下

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「確率は4分の1だね。」 僕らの学校は一学年四クラスだった。 「なんか現実的な答えだね。」 「エヘへ。」 「それ私の。」 夏海は怒った口調で言ったが、顔は笑っていた。 「エヘへ。」 夏海は下を向いた。そう夏海には“エヘへ”と笑う癖がある。僕はそれが可愛らしく想えた。
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