序章 密音

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序章 密音

何故こうなってしまったのだろうか。 「……今さら後悔しても……遅いか」 俺にはまったく分からなかった。 どうして欲しいのか、いったい俺に何を求めているのか。 だから、殺してしまった。 殺されそうになったから、殺してしまった。 こんな状況に追い込まれて、初めて気付いた本当の想い。 「……振り返ると思い出す、あの頃の……想い出」 ――それは、1年前の事だった。
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