世界に絶望した少女

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ヒュ――――――――――・・・ 風が頬を掠める..... 少女はただ虚空を見つめていた。 その目は何も写していなかった。 ――――― 少女が何かを呟いた、だがその言葉は風によってかき消された。 闇に紛れる少女に気付くものはいない。 あぁ、なんてつまらない世界..... 何故私はこんな世界に生まれ...そして生きているのだろう... すべてが 少女にとって 絶望だった トン 少女はその身を投げ出した 少女の体は そのまま 重力に従い落ちて行く 光が溢れるその中へ 少女は呟いた ――――この世界なんて滅んでしまえばいい 意味の無い 争いを続けて... くだらない くだらなすぎる...!!! だから私は 私の命を差し出し 世界の 滅亡を 望んだ 少女の体は堕ちて 堕ちて 堕ち続ける―――――・・・・・・
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