タイトルのない日常

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後日。 屋外訓練施設グラウンド――手入れの行き届いた人工芝に、流れ落ちる汗。 「今度は、お前と競争か」 「……負ける気しかしないんだけど?」 「課題を共にした仲とはいえ、手を抜く気はないからな、真帆」 「……りょ~かい、長太郎」 その時、照り付ける陽射しが、芝を濡らす雫を朝露のようにきらりと輝かせた。
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