誘拐

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<港の倉庫> 蜜柑(心):苦しい。体が熱い。 レオ:おい。こいつうなされてるぞ。 レオは結界を貼ろうとした獅童(さっきの部下)に言った。 ? 獅童:そりゃあうなされもしますよ。あれだけ学園にこき使われてたら。 レオ:ひどいよな。ちょっと前まで普通に生活してたのに...。 獅童:昨日の朝もフラフラでしたしね。 レオ:おい。黒猫はどうしてる? 部下1:まだ眠ってます。 レオ:起きたら薬を使って眠らせろ。 部下2:わかりました。 レオ:いや、やっぱり起きたら教えろ。 部下1:起きました。 レオは待ってましたと言わんばかりに棗のところに行き レオ:棗くん。ここがどこかわかるかな? 棗:何処だよ?蜜柑は? レオ:蜜柑ちゃんは向こうで寝てるよ。後1日くらいは起きないみたいだからね。よって君みたいに縛る必要はない。 棗は後ろで縛られている腕を動かしてみた。 レオ:無駄だよ。それはアリスの矯正具。アリスを使おうとしたら電流が流れる。2時に船が来るんだよ。君たち二人を俺たちの基地に連れて行くための。 その会話を聞いた蜜柑は、ほとんど体力の無い状況で、 蜜柑(心):棗。棗が危ない。フウ。出てきて棗の周りに竜巻を起こして。棗がペルソナに連絡する間だけでいいから。ナホ。出て来て棗の縄を切って。 蜜柑はそう心の中で言うと、簡易ソファーから落ちて、過呼吸状態におちいった。レオや部下達は急いで蜜柑のところに行き レオ:過呼吸か。 獅童:多分そうでしょう。レオさんの声フェロモンで落ち着かせてあげてください。 レオ:みんな。耳栓してるんだろうな? 獅童達:はい。 レオは制御ピアスを取ると レオ:蜜柑ちゃん。落ち着いて。しっかり息をしよう。
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