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「やたー! ありがとー!」 神楽からスケッチブックを受け取り、ペラペラとめくっていくヒミコ。 それを隣で一緒に見ようとする五十嵐。それを覗き込む沙夜。 殆どのページは、本当に白い。 何も書かれてなどいないし、描かれてもいない。 書いてあっても、太目のサインペンで書いた黒い文字で『誰?』や『何?』としか書いていない。 「ほ、本当に白い……」 流石のヒミコも引いていた。 そして―― 『けいやく?』と、書いてある一枚を僕は見つけた。 他には何も書いていないので、ヒミコ達は気にせずページをめくる。 何か、引っかかった。 何だろう? けいやく? 何の事だっけ?
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