005

18/27
前へ
/300ページ
次へ
「あ」 ヒミコと五十嵐が殆ど同時に声を上げる。 スケッチブックをめくる手も止まる。 「ん? どうしたの?」 スケッチブックを覗き込むと、そこには―― 『すき』 と、書いてあった。 これは……あの時の――あの言葉か。 きぃ。 そんな金属の擦れるような音が、僕らの背後で鳴った。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加