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試験自体は、無事にクリア(全く嬉しくない)した僕だったけれど、生徒会に入る気は全くないので断ろうとした時、屋上に天使が舞い降りた。
それが、自称“悪”の少女との出会いだった。
***
そしてもう三ヶ月も経っているというのに、未だ生徒会への加入要請は続いていて、僕らは揃ってのらりくらりと断り続けていた。
今回の呼び出しは、一応“別件”らしいのだけれど、怪しいものだ。
事ある毎に、勧誘され続けているので、そろそろ断る理由を新しいものに変えなくてはいけない。
結局、面倒くさいという理由が一番なのだけれど。
放課後、生徒達がまだまばらに残っている校舎内を二人で並んで歩く。
手を繋いで、指を絡めたいわゆる“恋人繋ぎ”で。
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