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「“学校側”から付けられたEコードは“木製の流星群(シューティングジュピター)”。全くもって大仰な名前だけど、出来る事と言えば、精々“触らずに物を動かす”程度さ」 分り易く言えば、念動力だね。と、自分の能力まで教えてくれた。 そのあたりは僕みたいな小心者とは考え方が違うらしい。 「さて、今日ぼくが君達に会いに来たのは、久し振りに登校したのには、当然理由がある。“学校側”からの依頼で――もっとも、この依頼は別の人が受ける筈だったらしいんだけど、まあそれは別にいいよ。たまにはぼくも学校に来たいと思っていたところだったし。その依頼って言うのは、ランキング作成の為の情報収集さ」 「情報収集?」と、僕は問う。 「そう、ランキングを作るにあたって、新入生の能力を調べる必要がある。林間学校で行われる筈だったんだけど、手違いがあって二人分の情報が足りていない。そして、それは今日“三人分”になった。だから、結構急いでいるみたい」
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