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飛んだ。跳ぶじゃなく飛ぶ。 比喩では無く、文字通りに飛んだ。 津久見先輩の巨体が宙を舞い、校舎の二階の窓をぶち破った。 ………………。 飛び過ぎじゃね? 死んだんでね? いや、いやいや! やり過ぎだろ!? ヒミコ! 着地し、もう一度最初の構えに戻るヒミコ。 え? 待って、生徒会のメンバーも引いているから! 肉体派の津久見先輩が吹っ飛んで居なくなったら、もう誰も手が出ないだろうが! まあ、生徒会長がEを使ったら一発なんだろうけど。 津久見先輩、無駄死に過ぎる。 「てか、五十嵐も同じ道場だったよね?」 五十嵐も出来るの? あれ。 「無理に決まってんだろう。アホか」
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