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実際に干渉を受けているヒミコには、瞬間移動しているかもしくは時間停止と勘違いしていると思う。 まぁ、僕もこうして離れて見たから気付いたけど、初めて見せてもらった時に僕が時間停止って言うと津久見先輩から否定された理由がようやく分かった。 「さて、こっちはこっちで始めようか」 作り物みたいな笑顔を貼り付けて、城島先輩がやってきた。  相変わらずの車椅子、うさん臭い笑顔。 「お前が俺様ちゃんの相手か? 残り全員で来ても良かったのだがな」 神楽が一歩前に出る。こっちは能力を隠すつもりは無いのだろうから、すぐに終わってしまうだろうに。 そう言えば、神楽の能力ってもしかして――
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