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神楽は不用意に無防備に、城島先輩の方に向かっていく。
スタスタ、と。
「へぇ、近付かないと使えないのかい?」
「さて、どうだろうな」
「ふうん。では、そっちの子に倣って――」
先手必勝かな? と、城島先輩は右手を神楽に向けて笑う。
今度は神楽が飛んだ。
吹き飛んだ。
校門を吹き飛ばし、更にその向こうのブロック塀にぶち当たった。
よ、容赦無いな。おい。
志高さんもそうだったけど、三年生ってみんなそうなのだろうか。
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