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「神楽、大丈夫?」
「まるで問題ない。と言うより、俺様ちゃんは少なからず落胆しているよ。この程度が序列第一位の実力なのか? この程度“煉獄の劫火”の足元にも及ばない」
随分と“煉獄の劫火”を過大評価する。
だったら、おかしい。
だとしたら、おかしい事がある。
僕の記憶が正しければ、神楽は僕と“同じ能力”を使える筈なのに。
先程の城島先輩の能力によって、吹き飛ばされたりなんてしない筈なのに。
「ふうん。平気なんだ? 下手したら殺しちゃったかもって心配して損しちゃったかな」
「あの程度ではこの“空白の虚じちゅ”は殺せない」
「じゃあ、こういうのはどう?」
ふわり、と神楽が浮く。
そのまま、びゅーんと舞い上がって――
落下した。
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